以前の記事でカルロス・ルイス・サフォンさんのシリーズを読んでいると書いたのですが、2週間ほど前に全部読み切ったので感想など書いていきます。
まず、シリーズ全体の構成が特徴的です。
このシリーズは風の影、天使のゲーム、天国の囚人、精霊たちの迷宮の四部作になっており、どの本から読んでも物語が分かるように作られています。これは偶然とかではなく、作家のサフォンさんがそういう作りになっていると言っています。(YouTubeにインタビュー動画が幾つか上がってますので興味がある方は是非ご覧ください)
ただ個人的な好みで言うと、四部作目の精霊たちの迷宮を最後にすることをお勧めしたいです。何故かというと四部作目はこれまでの登場人物が多く絡んでくるので、他の三作で出た魅力的なキャラクターの過去、真実、結末を知ることができてワクワク感が満載です。
私はたまたま最初に手に取ったのが天使のゲームで、時系列通り(天使のゲーム、風の影、天国の囚人、精霊たちの湖)に読んだので自然な流れで読み終えました。
天国の囚人について
先日メルカリで天国の囚人が出品されているのを見つけて思わず二冊目を買ってしまいました。貴重な本なので「読む用」と「飾る用」で保管します。
あと気になっていたところですが、二冊目もやはり第一刷となっていました。
好きなキャラクター
このシリーズは本当に好きなキャラばかりですが、特にダビッド・マルティンとイザベッラが好きです。二人の恋人とも親友とも言えるような絶妙な距離感が読んでいて微笑ましい気持ちになります。フェルミンやフリアンのような兄貴分キャラもなかなか惹かれるものがあります。年長者という立ち位置で、子どもっぽいダニエルとの絡みに安心感があります。
あとは何といってもアリシアですね。他の三部作にはいなかったタイプのキャラクターで、読んでいてどういう展開になるのか、どういう人間になっていくんだろうかと終始惹きつけられました。クリスティーナやベアにはなかったミステリアスな雰囲気がとても魅力的です。
最後に
シリーズ全部読むとなかなかボリュームが多く、つい読み直したくなります。(以前のキャラが再登場してもよく覚えていなかったり)
まだ読んだことない人には天使のゲーム、久しぶりに読み返す人には風の影をおすすめしたいです。本屋でもまだ新品で陳列されてたりするので是非一度手に取ってほしいシリーズです。
翻訳の木村 裕美さんにも大変感謝しております🙏